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トンボ玉とは、約3500年前から、エジプトやメソポタミアなど世界各地で作られた、穴の空いたガラスの細工玉です。トンボ玉は、その多種多様な文様と色とりどりの美しさで人々の心を虜にし、愛されてきました。17世紀頃から19世紀にかけてヴェネチア、オランダなどで作られたトンボ玉は、アフリカ各地との交易の際に貨幣代わりに用いられてきました。これをトレード・ビーズ(Trade Beads)と呼んでいます。

 

トンボ玉はメソポタミア文明〜古代ギリシャ時代より、全世界でお守りとして作り続けられてきました。15世紀頃のアフリカではトンボ玉が奴隷売買やその他交易の際の貨幣として用いられており、東南アジアで盛んに行われていた香辛料貿易によりアフリカからアジアに流通したと言われています。このようなアンティーク玉は、昨今日本でも大変注目されているものの、入手困難であり、完全品を見つけるのは至難の業です。

トンボ玉にはこのほかにも様々な歴史や逸話があります。アメリカインディアンが大陸を売った時もトンボ玉との交換だったと言われていますし、日本でも江戸時代には江戸トンボ玉が作られました。ところが残念なことに当時の贅沢禁止令により、日本ではその技法は引き継がれることなく途絶えてしまいました。しかし現在でも美しい玉の持つ魅力に惹きつけられた作家や個人が、昔の玉を参考に様々な技法を編み出し、トンボ玉作りに挑戦しています。

(協賛:虚草舎)